コラム

薬局で元号が変わる事の影響は何?【改元】

この記事を書いているのは平成31年1月6日。現在決まっている事は、4月1日に新元号が発表され、5月1日から改元されるという事のみです。

ちなみにこの記事の結論としては、「よく分からない」です。

薬局でも大きな混乱が予想されるけれど、病院・クリニック側の方の混乱も同様大きく、2重に巻き込まれて心配だ、という事です。(※クリニックと表記しましたが正式には「一般診療所」)

この31年という間、薬剤師として「改元」を経験した方もいると思いますが、それでも年齢で言うと50代中盤。ほぼ平成に切り替わった当時は、影響は軽微だったと思います。デジタル化も進んでいませんでしたからね。

薬局で使われている元号【紙編】

薬局ではたくさんの、いわゆる「紙ベース」での案内や資料が使われていますよね。いま使用している掲示物が、すぐに問題となる事はないと思います。ただ何年も古い掲示物を使用している薬局も多いので、そこは注意が必要です。

薬局で必要な掲示物については、ここでは論点では無いので省略します。

紙ベースのものは、比較的手直しが容易ではあるものの、面倒である事は確か。気づかないところで「平成のまま」状態が続いているなんて事になるでしょうが、それは適宜直していけば大丈夫。

初回アンケートだけは、5月1日以降に生まれた子供のために、4月1日以降、きちんと手直ししておきましょう。まぁ簡単な作業です。

「紙」でも、お薬手帳シールは次のPCの問題となってきます。

薬局で使われている元号【レセコン関連】

最大でほぼ唯一の問題が、レセコンですね。

集中率が高い薬局で働いている方だと気付かないかもしれませんが、お薬手帳を確認すると、元号表記のものと、西暦表記のもの、2種類あります。レセコンメーカーの違いです。

レセコンメーカーが何社あるかは知りませんが、大手としては以下の通りです。だいたいシェア順です。

  • EM:ReceptyNext
  • PHC(旧パナソニックヘルスケア):Pharnes
  • 三菱:Melphin
  • 日立:PharmaSEED

どのメーカーにせよ、現時点で西暦表記であればあまり困りはしません。ただ元号表記であった場合、どのような影響がでるのか。

それはたぶん、まだ誰も分からないです。レセコンメーカーの方に話しを聞いたら「大変そう」という返答が返ってきました。たぶん大変です。

恐らくですが、4月一ヶ月の間、薬局よりも病院・クリニックが優先されます。歯科もですね。処方箋が流れてくる川上が対応できていなかったら意味がありませんし、また数も多いです。もちろん薬局同様、レセコンなど入っていない施設も多いかと思います。

以下施設概数(平成30年3月末)

病院 8,389
一般診療所 101,860
歯科 68,756

データ引用:医療施設動態調査(厚生労働省)※pdfファイルが開きます

薬局での改元対応まとめ

よく分かりません。何がどうなるのか。

「わからないのに記事にするの?」と思うかもしれませんが、こうして記録に残しておくと、いつかは必ずやってくる、さらに次の改元時に役立つ“かも”しれません。もちろん更新して記事にしておきます。

「西暦に統一すべき」とか、あまり関係ありません。役所は元号表記ですが、薬局は勝手に西暦に統一しとけばいいだけです。

→今から対応できそうです。

ちなみに

この記事は、おそらくツイッターのフォロワーさんしか見て頂けません。

なぜかというと、新しく取得したドメイン(~.comとか、~.jpとか。このサイトはpfarmanote.net)は、検索してこの記事にたどり着く事は向こう3カ月程度は無いからです。

ただ4月ごろに辿りつかれると困る?のできちんと手直ししておきますが、質のよい他の方の記事ができてる事でしょう。

ようやくアクセスはじまったかな?という頃には、改元の影響も落ち着いて、この記事は誰にも読まれる事無く、何十年過ごすことになりそうです。

ブログを書いてみようかな?という方は、「はてなブログ」をおすすめします。無料版でOKです。有料版にしても、年7,000円程度。ちなみにこのブログは「Wordpress」というもので、たぶん1記事目を書き始める状態にするまで、挫折する人結構います。

あとGoogleの「reCAPTCHA v3」↓

スマホでもPCでも、上に戻るボタン重なって非常に不便ですね。試しに導入しましたが邪魔でしかないですね。

おわり